人とのつながりばかり意識し、つねに横ばかり向いていると、世間的な基準が過剰に気になってしまいます。「世間的な基準を気にする」のをやめられると、自分の理想どうりに生きられるというお話しです。😀
- 水平に生きるのではなく、垂直に生きてみる
- 「理想の生き方」は自分の中からしか出てこない
- もし行き詰ったら「自分の原点」を振り返る
- 昔のアルバムを眺めてみよう
水平に生きるのではなく、垂直に生きてみる
孤独を恐れて人とのつながりばかりを意識し、常に横ばかり向いていると、世間的な基準ばかりがどうしても気になってしまいます。
たとえば、平均貯蓄額の統計や、就職別収入ランキングなどといったテレビや雑誌の特集が気になるのも、横ばかり向いているからです。
すると、自分らしいお金の使い方やキャリアの構築につながらず、他人と比較しては「こんなにがんばっているのに報われない」という不満が出やすくなります。
それよりも、自分の過去から現在、そして未来に視線を向け、自分を垂直に見据えて人生の選択を考えていくことです。
生き方の芯がしっかり通っていれば、周辺に映る景色も出来事も、「これはスルーしよう、これは大事にしよう」という判断が、自分を軸に展開できます。
自分の思いを大事にすれば、走りながでも必要な人とそうでない人を峻別(しゅんべつ)し、不要な人物を避けることができます。
歴史という縦軸と、社会という横軸の交差点に個人がいるわけですので、横軸だけを見ていると周囲の動きや環境変化が気になり、本当の自分を見失って「このままでいいのだろうか?」と迷いや焦りになりかねません。
「理想の生き方」は自分の中からしか出てこない
自分らしさを失えば、価値の評価を社会の基準に委ね、マイホームが夢とか、お金があったら車を買うとか、世間的な基準での「これが幸せだ」なんていうものに惑わされる。誰かが定義したライフスタイルを押しつけられる。
「自分はどこえ行くべきか」は自分の中からしか出てこないのですから、自分の縦軸(歴史)を大事にしていくことです。
自分の過去も現在も、すべてを受け入れて、そこをベースに未来の自分を創っていく。
これまでの自分はOK。いまの自分もOK。でも理想の生き方があるから、これからはこうしていこうと・・・
そんな「どこへ行くべきか」とは「夢」に近いといえます。
もちろん、その夢が全てかなうとは限らないけど、近づくことはできるはずです。自分の本音に素直になって導いた夢であれば、それに一歩でも二歩でも、近づけば近づくだけ幸福度が上がっていきます。
もし行き詰ったら「自分の原点」を振り返る
それでも「本当にこれでいいのだろうか」と自分の進む道に迷ったり行き詰ったりしたら、改めて自分の原点を振り返ってみましょう。たとえば「この会社に入ろう」と決めた理由はなんだったか。この配偶者を選んだのはなぜだったか。
誰かに決められたわけではなく、強制されたわけではなく、自分の意志で選択してきた、その選択のよりどころになったルーツがあるはずです。自分の方向性や生き方を決めてきた過去を振り返ることで、自分の思考パターンのクセを客観的に観察することができます。
昔のアルバムを眺めてみよう
「ちょっとイメージがわかない」という場合は、自分のアルバムや卒業文集、日記やSNSの自分の投稿、あるいは過去の職務経歴書やエントリーシートを保管していれば、それらも見てみましょう。
小学生のころ、中学生のころ、高校生、大学生、就職したばかりのころなど、自分がどういう思いを持っていたか、どういう夢を持っていたか、どういう悩みをもっていたかを振り返るのです。
そうやって自分の原点をたどる。原因と結果を振り返る。「あそこでこういう選択をしたからこうなったんだなあ」と思いを馳せる。
過去の自分の営みを、いまの自分の観点から改めて観察すると、当時はなんて幼稚で稚拙な考え方をしていたのか、ああすればよかったなあと、ほほえましくも今の自分は成熟して来たなと、成長実感を感じられます。その実感は、ひとり内省するのは豊かな時間であると、強く認識できる感覚すらもたらしてくれるはずです。
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